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田舎=静かで暮らしやすいは勘違い? フリーランスの住まい

田舎=静かで暮らしやすいは勘違い? フリーランスの住まい

(DATE)

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2019.04.10

(CATEGORY)

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フリーランスといえば働く場所を選ばないというのが一番の魅力ではないでしょうか。
特にIT関連のフリーランスはネットに繋がったPCさえあれば住む場所だって選ばない。
現に私は田舎でWEB系フリーランサーとして活動しています。

そこで今回はフリーランスの「住む場所」で、田舎暮らしにスポットを当てて見たいと思います。

田舎暮らしってどうなの

まずは、フリーランスどうこうではなく、田舎暮らしそのものを見ていきます。

都会の生活に疲弊し、田舎暮らしに憧れている方は田舎に良いイメージばかり持っているのではないでしょうか。
ネット上でも田舎暮らしに対しては「リアル」に書いてある記事も多々見ますが、大半は良い所ばかりを取り上げています。
今、私自身が田舎で暮らして感じている事は「田舎もいろいろあるな〜」という感じです。
悪い所も結構あるよ、というのが伝わればと思います。

どこもかしこも静かではない

田舎といえば静かにゆっくりと過ごせるイメージがあるかと思います。
しかし田舎にもいろいろな場所があります。
それを「田舎度」で分けて見ました。

田舎度「高」

都会の人間関係に疲れ、静かにゆっくり落ち着いて暮らしたいと思っているのであれば山間部などの「田舎度」の高い場所に暮らすのがベストです。
こういう「田舎度」の高い場所は一番近い近所でも何百メートル〜キロ離れているので本当に静かに暮らせます。
しかし生活をしていくにはとても不便です。
当然コンビニなんてものはありませんし、場所によっては自販機すらありません。一番近くのスーパーに行くにも車で30分〜40分くらいかかったりします。
もちろん病院もです。
冬になれば雪で身動きが取れなくなることも少なくないです。

田舎度「中」

田舎度「中」は田舎は田舎だけれど山間部ほどではなく、車で数分〜数十分の場所には一通りのものが揃っている場所です。
現実的に定年になって田舎でスローライフを送るために都会から移住する人はこういう場所を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
今私が住んでいる場所もこういう場所ですし、近所には都会から移住してきた老夫婦の方も何人かいます。

生活して行く上で不便に感じる事はありません。もちろん車がある事は前提です。
車で数十分範囲に大きな病院、コンビニ、大型スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、ファミレス、ユニクロ、イオンなどなど、揃っています。

しかしこうした場所は田舎ではあるがなんだかんだで人が集まってきている場所ですので、結構な人が住んでいます。
なので場所によっては近所に沢山の人が住んでいるので騒音などで迷惑を被ることも多々あります。
特に田舎特有の「ヤンキー」と呼ばれる人たちが多々いるので、そういう方が好まれる車やバイクを頻繁に見かけます。
こういう車やバイクは家の近くの道を通るだけでもうるさかったりします。
都会の雑音の中の車やバイクの音より、田舎の方が普段静かな分余計に響き渡ります。
あと場所によるとも思いますが、暴走族もたまに夜います。

あとは近所に沢山人は住んでるが田舎は田舎なので、朝から草刈りの音がしたり、チェーンソーの音がしたり、草などを燃やしたりしていて、洗濯物が臭くなったりとかはしょっちゅうです。

田舎度「低」

これは都市の主要駅周辺の場所です。
東京でいうと23区外近辺の市よりは少しスケールが小さい規模の場所です。
正直住む場所としては田舎暮らしとは言い難いですが、都会と違って少し移動するだけで田舎を味わえます。
こういう場所は田舎ではあるが車がなくても生活はしていけます。歩いていける距離に一通り揃っています。しかも開け具合は都会に近い物があるが人口は都会に比べればはるかに少ないので、結構静かだったりします。

ただ歓楽街が近くにあったりもする場合もありますし、家賃なども決して安くはないです。

その土地の「ガラ」はよく把握しておく事

田舎に限らずなのですが、その地域、地区の雰囲気や性格、要するに「ガラ」ってのがあると思います。
例えば東京だと北の方は、少し治安が悪く「ガラが悪い」とか。

田舎にももちろんそういうのがあります。
ヤクザまがいの中年や高齢者なんかもいたりします。
田舎の人はみんな優しいは幻想です。田舎の方がめんどくさい人多かったりします。

ただこうした場所は見ただけじゃ解らないんですよね。都会に比べれば田舎はどこものどかに見えますから。
しばらく住んで見てわかることが多いです。
都会に比べてネットに情報も少ないですしね。

交通マナーに関しても田舎になればなるほど悪いようにも感じます。
田舎になればなるほど信号の数も減ってきますし、警察の取り締まりもなくってきます。
速度守って運転しているとよく煽られることがあります。
都会と違って田舎はあまり人の目がないので、自分勝手に運転している人が多い印象です。

人間関係は都会よりも大変?

田舎の人間関係といえば近所付き合いです。
都会なんかだと特に一人暮らしなんかだと近所付き合いは皆無かと思います。

田舎は都会に比べ、人口が少ない分近所同士や村全体が密な関係になることが多いです。
祭りなどのイベントも割と頻繁にあるので参加しなければいけませんし、その為の集金もありますし、その他にも色々と集金があります。
参加しないから払わないや、納得いかないから払わないはできますが、すると面倒になったりもします。
人見知りの人や人付き合いが苦手な人は田舎暮らしに向いていないかもしれません。
田舎で近所付き合いは必須です。

田舎はその土地で独自のものがあったりして、新しく入ってきた人から見るとおかしいと思うことや納得いかないことが多々あると思います。

仕事の面ではどう?

住む場所、働く場所をあまり選ばない自由自適なイメージのフリーランス。
実際田舎でフリーランスをしてみて思うことは、「大分頑張らなきゃ稼げない」ってことです。

思った以上に仕事が取りずらい

「仕事がなかなかとれない」
これが最初に直面する壁ではないでしょうか。
都会に比べ圧倒的にWEB関係の仕事が少ないです。正直都会でフリーランスをしていた時は「内容や金銭にそこまでこだわらなければ幾らでも仕事はある」って感じでした。これが良いか悪いかは別として。

いきなり企業と直で取引ってのは難しいので、最初は制作会社に営業をかけてました。
ま~しかし当然の事なんですが、制作会社や印刷会社の数はそんなに多くはありません。
その中でさらに、外注を必要としているところ、ブラックではなさそうなところを探していくとさらに数は少なくなっていきます。

やっと仕事を貰えると思ったら今度は金銭が折り合わなかったり。
都会でやっているときも制作会社からの仕事は下請けなので、安いな~と思いながらやっていたときも多々あったのですが、田舎はも一つ安い感じです。
中には「こんな金額で仕事なんてできないよ」ってな所もありました。

田舎の企業と直接取引は儲かるのか?

私はフリーランスでは下請けのみなので、フリーランスの立場では何もいう事はできません。
なので実際どれくらいの稼ぎになるのかは正直わかりません。
しかし少し似たような経験でいうと以前に田舎の企業でインハウスデザイナーとして働いていた経験があります。
この企業は従業員100人ちょいぐらいの田舎では大きな規模のグループ企業でした。
いろいろと事業展開してところで資金があまりないという感じの企業ではなかったのですが、給料は低かったです。

ここで働いていて思ったのですが、「WEB」というものに対してあまり価値を見出していない、必要性の順位が低いように感じました。
なのでWEBを使って何かを展開していこうという考えはあまりなかったように思います。

私はここで主にグループ企業のホームページの制作、更新をしていたのですが、どちらかというとチラシを作らされていたことの方が多かったです。
「ホームページはとりあえず1つ作ったらそれで終わり」という考え方がまだ田舎の中小企業にはあるのかなとも感じます。
なので何年も前に作ったホームページで全く更新されていない会社のホームページ、よく見ます。

WEBで何かをしたり、WEBにお金をかける事をしない所が多いようにも感じます。
ようするにあまり「必要としていない」ということなのでしょうか。

この「必要性」をうまく説明できる、プロデュース力やマーケティング力があれば、一山当てるチャンスが田舎には転がっているのかもしれません。

そもそもの話なのですが、やっぱり直請けはなんらかなの伝手がないと難しいです。

まとめ

今回は田舎に対してのデメリットを取り上げましたが、悪い事ばかりではありません。
田舎のメリットに関しては他の方のブログで沢山紹介されているとおもうので、そちらをご覧ください。

ただこうしたメリットばかりを取り上げた記事を拝見していると、経験者としては、「そんなことあるか~?」とか「いいように書き過ぎ」などと思ったことが多かったので、今回のような記事を書きました。

住みやすさはその土地やその人の性格などにも左右されるところですので、一概に言える事ではなく、この記事はあくまでも私の経験に基づいたものです。

ただ、「都会=住みにくい」「田舎=住みやすい」ではないと思います。

住みやすさは住む人間(本人)のいろんな要素を加味して求められるものであって1つの要素で決まるものではないので難しいですし、その他の多くの要素で満足できていても、1つの要素でトラブルを抱えてしまえば一気に住みにくい場所へと豹変してしまいます。
「安住の地」を探すのは大変です・・・。

※)この記事は私の経験を基に書いておりますので、すべての人、事にあてはまるものではございません。

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